葬儀・告別式は時代と共に変化を遂げていますが、同じように変化を遂げているのが霊柩車です。一昔前にはお宮型が当たり前でしたが、現在ではお宮型は姿を消しています。要因はクレームで、お宮型のタイプを見ると葬儀・告別式の連想をしてしまうからです。

クレーム社会を如実に表していますが、確かに金色の霊柩車は見ていて戸惑う方も多いのではないでしょうか。変わって登場したのが、ワンボックスタイプです。色は黒や白が主流で、一瞬見ただけでは分かりにくくなっています。

これだと住宅街に停まっていても、クレームが来ることはありません。昔に比べると近所との付き合いが希薄になっていますし、家族葬を選択する方が増えています。最大の要因は費用面で、なるべく抑えたいと願う場合が大半です。

もし理想の最期の形を考えているのであれば、なるべく早くエンディングノートに書いておくべきです。子どもや孫が必ず実行してくれますし、何一つ思い残すことがなくなります。日本人の平均寿命は延びてはいますが、誰もが必ず死んでしまいます。悔いのない人生にするには、元気なうちに遺言やエンディングノートを書いておくことです。それこそが、しあわせへの足掛かりです。