2017年02月11日
社葬と言えば、日本を代表するような上場企業の社長や重役、または現役を引退した相談役の方などがお亡くなりになった際に、会社をあげて盛大に行うものというイメージをお持ちの方が多いです。一般の方には無縁の行事であるという認識を持たれている方が少なくないです。しかし、昨今では、一流企業の重役というわけではなく、中小企業や小規模のベンチャー企業の代表の方、あるいは社員のどなたかが亡くなられた際にも、会社をあげて葬儀を行うことが少なくなくなっています。お葬式はご家族を中心になって行うことが常識ですが、そのご家族の葬儀段取りのサポートを、その故人がお勤めになっていた会社が行うということが増えてきたということです。
故人の社会的な地位や人柄のたまものですので、ご家族やご親族の方としては喜んでその催しに賛同されるべきでしょう。生前に故人の方が大切にしていたもの、あるいは人間関係を改めて実感できる良い機械でもあります。ご家族が中心になって段取りを行うお式に比較して、故人の社会的な存在を最大限に強調したお式になると言えるでしょう。またその場合は、弔問客の方々が置かれていくお香典の金額も多額なものになります。故人のお勤め先の企業の規模や、その故人が生前付き合ってきた人間関係の広さによりますが、一般の葬儀に比較して、社葬は訪れる弔問客の数も圧倒的に増えますので、その集まる金額も増えるのが常識です。金額によって故人の生前の社会的地位や魅力がわかるということではありませんが、ご家族やご親族としては、その集まるお金の額を通しても、生前の故人のお人柄などを改めて認識することができるということです。
大企業ではなく、中小企業などがなぜ社葬を行うかといえば、それだけ従業員を大切にしているということです。従業員は企業にとって財産です。人材によって企業は稼働しています。その大切な従業員に対して、社をあげてその死を慈しむということや、残されたご家族に対する誠意を尽くすことは、大変意味のあることだと言えます。日本は資本主義社会ですが、日本の企業が他の欧米諸国の企業と異なる点は、経営スタイルが家族的であると言われています。その家族経営ゆえに、社葬という魅力的な行いが生まれたと言えるでしょう。
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栗林の葬儀攻略術!知識まとめコラム
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