葬儀の香典返しの正しい辞退の仕方

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2017年02月16日

葬儀の際に香典をいただいていても、中にはお返しを辞退する人がいます。遺族に負担をかけたくない場合や、公的機関のため受け取ることができないといった理由が大半です。返礼を辞退する場合には、断り方にもマナーがあります。親しい間柄であった場合には、お金を渡した際に返礼は不要だと直接口頭で伝えてしまいがちです。しかし、遺族はたくさんの方から香典をいただくので、口頭で伝えただけでは、後に返礼を手配する時に分からなくなってしまう可能性もあります。また、社交辞令なのか本心なのか分かりにくく、遺族側としても対応に困ってしまいます。そのため、正式な方法で辞退の旨をはっきりと伝えておいた方がお互いにとってプラスとなります。

辞退する旨があらかじめ記載された封筒が文房具売り場などでも売ってあるので、今回だけに限らず、今後も辞退し続ける人の場合は、こうした封筒を用意しておくと良いでしょう。もし、こうした封筒がない場合でも、香典袋の裏側やお金を入れる中袋の裏側に辞退する旨を一筆書き加えておけば大丈夫です。住所と氏名の横に「お返しのご配慮は遠慮させて頂くようお願い申し上げます。」といった内容を書いておきましょう。また、間柄にもよりますが、返礼に値しないような金額を包んでおくという配慮の仕方もあります。口頭で不要と伝える場合でも、封筒にきちんとその旨を書いておく方が安心です。遺族側として、辞退の旨を伝えられた場合は、まずはその心遣いや事情を汲みとりましょう。

故人へのお供えとしての気持ちなので、不要と告げられた場合にもお返しをして遺族一同からの感謝の気持ちを伝えるのが一般的です。しかし、遺族側への負担に対する心遣いではなく、本当に受け取ることのできない事情がある場合には無理に贈るのは控えた方が良いでしょう。ただし、何も返礼をしないのは失礼にあたりますので、お礼の言葉は伝えるようにするのが礼儀です。親しい間柄である場合には直接会ったり、なかなか遠方や時間の都合で会えないという方には電話をすると良いでしょう。あまり親しくない人の場合でも、お礼状を送って故人にかわって感謝の気持ちをしっかり伝えるようにしましょう。

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